ということで、昨日、三河MTGコンベンションで使用した、ゼノ式カウバントのレシピと解説です。

 まずレシピから、

「ゼノ式カウバント」 (白緑青PWコントロール)

土地27
2森
3平地
3島
4天界の列柱
4金属海の沿岸
3活発な野生林
3陽花弁の木立ち
1地盤の際
4霧深い雨林

クリーチャー10
4石鍛冶の神秘家
4戦隊の鷹
2最後のトロール、スラーン

アーティファクト3
1戦争と平和の剣
1饗宴と飢餓の剣
1殴打頭蓋

プレインズウォーカー9
1野生語りのガラク
2解放された者、カーン
2ギデオン・ジュラ
4精神を刻む者、ジェイス

スペル 11
2自然の要求
2審判の日
4定業
1探検
2マナ漏出

サイド
4神聖な力戦
3コーの火歩き
3瞬間凍結
2強情なベイロス
1自然の要求
1審判の日
1静寂の守り手、リンヴァーラ

 ぱっと見て、「なんだ、緑タッチしたカウゴーか」と思うと思います。
 恐らく対戦相手の殆どもそう思ったと思いますが、そう考えてくれる相手はぶっちゃけカモですね。

 実際のところ、白緑青PWコントロールで、ドローのあるビッグマナという感じです。

メインは、
白のカード12枚
青のカード10枚
緑のカード6枚
無色のカード(土地除く)5枚

 という構成です。青はジェイスと定業の色と割り切り、カウンターは2枚だけです。
 緑はメタに合致したカードを投入。
 そして、安定の石鍛冶、鷹の白色です。

 カウンターがほとんどないため、基本的にカードパワーで相手を押しつぶすデッキです。

 序盤は鷹と石鍛冶で相手に対処を迫り、時間を稼ぐ。
 4ターン目からはPWを連打し、単純なアドバンテージ差をつけて勝ちます。
 相手がカウゴーや青黒コントロールだった場合は、4ターン目にスラーンをプレイ出来ればそれだけで勝てます。
 PWは4種9枚入っているため、単純なPWの数では負けることは少ないはずです。
 
 どうみても胡散臭いデッキです。しかし、小さい大会ではありますが、2度結果を出しているため、最低限の強さはあるはずです。



・デッキの作った経緯の説明

 現在のスタン環境で、最強のクリーチャーカードは間違いなく、「石鍛冶の神秘家」です。レガシーですら猛威を奮っているのを見ればよくわかると思います。
 で、次点で、同じ2マナカードの「戦隊の鷹」が来ると思います。

 それ以外のカードとしては、おなじみの「精神を刻む者、ジェイス」でしょう。

 ですので、どうしてもこの3種を入れたデッキを使いたいと思いました。

 で、結論としておなじみの白青カウブレードを作り、いくつかの小さい大会で何度も勝ちました。
 が、たまに赤単に1回負けるのと、大きい大会で赤単に2敗しました。

 で、色々と検証したのですが、赤単にどうしても勝てません。というか、かなり不利でした。
 一度、友人の無学さんの使う赤単と、サイドを入れて5回ほど対戦をしました。
 その時は、デッキのバランスが壊れないように10枚近くサイドインしましたが、それでもかなり不利でした。
 その結果から、今後赤単が増えてくる以上、白青カウゴーで大会に出るのは厳しいと判断。
 
 ただし、石鍛冶、鷹、ジェイスの3種が鬼畜なのは間違いないので、それを使うデッキを選びたかった。
 黒をタッチしたり、赤をタッチしたりしましたが、いずれも赤単に有利はつかなかったです。

 ここで、いったんリセットし、1からデッキを組み上げることにしました。

 赤に強い色は、白緑なので、それを考えながらデッキを構築していきました。
 シャーマンを積んだ純粋な白緑ビート、といった方法も考えましたが、対ヴァラクートに不利だったり、アドを稼ぐのが厳しいので、青(ジェイス)を使うことに決定。

 青を入れるなら、安定の定業と、相手の判断ミスを誘発させるマナリーク2枚。
 マナクリーチャーでのマナ加速は、自分で審判の日を打ちたいため採用せず、探検を4枚投入。(これは調整の結果1枚に減り、その分対青系に致命的なスラーン枠になりました)

 基本的にカウゴーに近い構成のため、相手の判断ミスを誘いやすいのも視野に入れていました。
 最近だと、ハッピーマジックさんで、http://www.happymtg.com/column/weektakahashi01/2454/
 という記事があり、対カウゴー同士で何を切るかという判断がありました。
 確かにこういう場だと、何を切るか、と悩むと思います。 
 が、もし仮に相手がカウンター2枚だったら、即ジェイスプレイでいいはずです。
 しかし、カウゴーだと思っていると、そんなことはありえないと考え、ターンを無駄に使って手札を捨てることになります。
 この差は大きいです。

 実際に、カウゴーと対戦したときにも、こっちが2マナ立っているからと、4マナ残したままでターンを返してきました。
 ここで、返しにスラーンをプレイ出来れば、恐らくその試合は勝ったも同然でしょう。

 1ターン目タップインランド。2ターン目、石鍛冶or鷹or探検で、4ターン目にスラーンかPW。という流れがりそうですね。
 2ターン目に出来れば石鍛冶を出し、装備品を場に出せればいいのですが、現環境では間違いなく返しに除去されるはずです。除去されなければそれで勝ちですしね。
 ただし、除去で1ターン使ってくれれば、4ターン目までの時間が稼げるため、高コストのパワーカード連打に入って勝てる、という発想でした。

 ちなみに、やっぱり赤単は脅威のため、サイドは赤対策を多めに。

 ちなみに赤単にあたったら、

+4神聖な力線
+3コーの火歩き
+2強情なベイロス
+1自然の要求
+1審判の日

-4戦隊の鷹
-2精神を刻む者、ジェイス
-2マナ漏出
-2解放された者、カーン
-1饗宴と飢餓の剣

というサイドインで、もはやカウゴーではなく、白緑コントロールになってました。


 なんか長くなってきて、まとまりがつかなくなってきたので、コレでとりあえず終了。

 ちなみに、土地は、地盤の際を白緑のミラディンランドに変えるともっと安定するみたいです。

 もうちょっと色々いじって、もっともっと大きい大会で結果を出せるように頑張りたいです。

コメント

バントの人
2011年5月31日0:24

おおすごい!
Cawメタを見事に逆手に取ってますね!
コントロールは性に合わないんですが、これならちょっと使ってみたいかも・・・

ryo72
2011年5月31日0:57

新着から来ました。急にすいません。
勝手ながらリンクもさせていただきました。

いいデッキですね!緑タッチすると復讐蔦とか入れたくなっちゃいますが、かなり考えられてるなあと思いました。
自分は赤単ですが、サイドイン後は地獄を見そうですw

ZENO(ゼノ@ 5色の人)
2011年5月31日6:53

>バントの人
ありがとうございます。もっと調整して、結果を出せるように頑張りところです。
カウンターを構えないコントロールだから、ぶっぱ連打の脳筋デッキで、気楽な面はありますねw
 でも、色事故が怖いから、やっぱり白緑も安定だなぁ・・・と思うことしきりです。

>ryo72さん
 ありがとうございました。こちらからもリンクをさせていただきました。
 さらにコントロールメタにするなら復讐蔦を入れても良いですね。鷹がいるから、意外に戻ってくる機会ありそうですしね。
 サイド後はともかく、メインは赤単がきっついので、正直怖いマッチアップだったり。

YMS
2011年5月31日23:00

はじめましてこんばんわ。
以前のゼノビートの時からちょくちょく見に来ていました。
実は違う名前でコメントも書いたのですが、当時はDNやっていませんでしたw
今回もとても良いデッキですね。調整頑張ってください!

リンクさせていただきますのでよろしくお願いします!

ZENO(ゼノ@ 5色の人)
2011年6月1日0:07

>らーめんさん
ありがとうございます。こちらこそよろしくお願いします。
まだまだ調整の余地がありそうですし、より「完成」に近づけるように頑張りますb

Taku
2011年6月1日10:20

はじめまして。
自分もバントカラーのブレード、しかもカーン入りwを考えていたのですが、探検やタイタンを捨ててスラーンという選択肢にまで辿り着けませんでした。
諦めてドランカラーで燻っていたのですが、非常に参考になりました。是非是非参考にして組んでみたいと思います!

リンクさせていただきました。よろしくお願いします!

ZENO(ゼノ@ 5色の人)
2011年6月2日0:50

>Takuさん
リンクありがとうございます。
つたないデッキと意見ですが、参考になれば非常に嬉しく思います。
逆にこちらの方こそ、翻訳を何度か参考にさせていただいたことがあり、とても感謝しております。
今後ともよろしくお願いいたします。

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